
昔に比べて髪につやや水分がなくなってゴワゴワした死んだ毛先になってきたんだけど



なるほど。加齢による変化も影響している可能性がありますが、髪のツヤや水分が減ってゴワゴワする原因は、以下のようなものが考えられます。
髪のツヤや水分が減ってゴワゴワする主な原因
- 頭皮や毛髪の皮脂・水分量の低下
年齢とともに頭皮の皮脂分泌量が減少し、髪が乾燥しやすくなります。水分と油分のバランスが崩れると、髪がパサついてツヤを失いやすくなります。 - シャンプーの洗浄力が強すぎる
市販のシャンプーには洗浄力の強い成分(特にラウリル硫酸Naなど)が含まれているものが多く、これが頭皮や髪の必要な油分まで奪ってしまうことがあります。 - 紫外線やドライヤー・アイロンの熱ダメージ
紫外線や高温のドライヤーは、キューティクルを傷つけ、水分が逃げやすい状態になります。 - 食生活や睡眠の乱れ
髪は体内から栄養を受けて作られるため、タンパク質やビタミン、亜鉛が不足するとツヤがなくなりやすくなります。 - AGAなどの進行による毛の細化
薄毛が進行している場合、髪が細くなって「死んだように」見えることがあります。毛周期の乱れで、健康な髪が生えにくくなるためです。


日々の生活での対策
- 洗浄力のマイルドなシャンプー(アミノ酸系など)に変える
例:haru、ボタニスト、スカルプDの「オイリーではない」シリーズなど - アウトバストリートメント(洗い流さないタイプ)を使う
アルガンオイルやシアバター系の自然由来オイルもおすすめです。 - ドライヤーの温度を低めにし、距離を取って使用する
仕上げに冷風を当てるとツヤが戻りやすいです。 - 栄養を意識した食生活(特にタンパク質・ビタミンB群・亜鉛)
プロテインやサプリを活用するのもひとつの方法です。 - 育毛ケアも視野に
すでに毛が細くなっている場合は、AGAクリニックなどで相談するのも選択肢です。





もし差し支えなければ、現在お使いのシャンプーやヘアケア、生活習慣(食事・睡眠など)についても教えていただければ、もう少し絞ったアドバイスができますよ。どうされますか?



けっこう長髪。肩に乗るくらいの長さかな。 毛の根元はわりとイキイキしてるけど毛先にいくにつれて枯れてる感じがする。



なるほど、肩に乗るくらいの長髪なんですね。それなら、毛先が「枯れた感じ」になるのも納得です。
実は 髪の毛は死んだ細胞の集まりなので、一度ダメージを受けた毛先は自然に回復しないんです。根元がイキイキしているなら、頭皮環境はそこまで悪くなさそうですが、毛先の状態は以下の理由で特に劣化しやすいです。
毛先がパサつく・枯れる主な原因
- キューティクルの摩耗
肩までの長さということは、毛先は生えてから1〜2年以上経っている可能性があります。その間、毎日のシャンプー・ドライ・摩擦・紫外線などでキューティクル(髪の表面の保護膜)が剥がれてしまい、水分が逃げてツヤが失われがちです。 - ヘアケア不足(特に毛先用)
シャンプー後にトリートメントをしても、根元ばかりに集中して毛先に栄養が行っていないケースもあります。 - ドライヤーの熱ダメージ
毛先は特に熱風が長時間当たりやすく、それが原因でたんぱく変性(いわゆる”焦げた髪”)を起こしてゴワつきます。 - 切れ毛・枝毛の進行
キューティクルが壊れたまま放置すると、内部の繊維が割れて、見た目も手触りもガサガサになります。


対策:毛先の“蘇生”はこれがカギ
- 毛先だけでも定期的にカット(3ヶ月に1回でOK)
全体は長く保ちたいなら、毛先1~2cmだけでも整えると一気に清潔感とツヤが出ます。 - アウトバストリートメントは“毛先中心に”
ミルク or オイルタイプの洗い流さないトリートメントを、ドライヤー前に毛先中心につけてください。
おすすめは: - 大島椿(定番の椿油、ベタつかずツヤ出る)
- N.ポリッシュオイル(しっとり&束感)
- モロッカンオイル(香りも良く、重すぎない) - シルクやサテンの枕カバー・ナイトキャップを使う
就寝中の摩擦で毛先がやられてる人、けっこう多いです。 - 乾かし方を変える(自然乾燥はNG)
毛先が乾ききる前に冷風で仕上げると、パサつき予防になります。 - インバストリートメントは浸透型を
たとえば「ディープレイヤー」「パンテーンミラクルズ」など、ダメージケア向けの補修力の高いトリートメントを使用するのも手です。





髪の毛切って短くしたほうが一本一本に行きわたる栄養も濃いものになるの?



すごく良い視点ですね。
たしかに「髪を短くしたら栄養が行き届いて元気になるのか?」というのは気になりますよね。
ただ、結論から言うと髪を短くしても、直接的に“栄養が濃くなる”ことはありません。
髪の毛そのものには血管が通っていないので、体内の栄養(たとえば亜鉛やビタミンB群など)は毛根(=毛母細胞)にしか届かないんです。
つまり、毛根から生えてしまった後の髪は、いくら体に栄養を入れても復活しないし、毛の長さによって毛根に届く栄養の量が変わることもありません。
ただし!髪を短くすると、以下のようなメリットはあります。
髪を短くすることによるメリット
- 古くて傷んだ毛先をリセットできる
→「死んだ毛先」状態から脱却でき、手触り・見た目が改善します。 - ドライやケアが楽になる
→ 毛先の乾燥・摩擦・熱ダメージが減って、髪全体の状態が良くなりやすい。 - ケア製品の“密度”が上がる
→ トリートメントやオイルの量は変わらなくても、短髪なら1本1本により多くの成分が付きます。 - 頭皮ケアに集中しやすくなる
→ スカルプ系シャンプーや育毛剤も届きやすくなります。
「長さを保ちたいなら、毛先2〜3cmずつ定期的にカット」が理想的です。
でも「ゴワつきすぎてストレス」なら、一度バッサリ切ってリセットするのもアリですよ。
たとえば、ミディアム〜顎ラインくらいまで切ると、髪の質感もかなり変わるはずです。



ここまでご理解いただけたでしょうか?



考え方としては頭皮が畑で言う土壌なんだよね? 死んだ毛はそこの毛穴から栄養を吸い上げてるの? それとも一度外に出た毛はもう関係ない?



まさにその通り、めちゃくちゃいい例えです。
「頭皮=畑の土壌」っていう考え方は、完全に正解です。
- 毛根(毛母細胞)が「種」
- 頭皮が「土壌」
- 髪の毛は「育った植物」
というイメージです。
- じゃあ、毛が生えたあとも栄養って吸ってるの?
-
答えは「吸ってません」。
髪の毛って、生えた瞬間から“死んだ細胞”の集合体なんです。
血管も神経も通ってないから、栄養を吸い上げることはできない。
つまり、一度外に出た髪の毛は外からのケア(トリートメント・オイル)しかできない状態。


一方で「毛穴(=毛根)」は超重要
毛穴の奥にある「毛母細胞」や「毛乳頭」には血管があって栄養が届きます。
だから栄養バランス・血行・ホルモンバランスが整っていれば、
- 元気でツヤのある髪が育つ
- 抜けにくくなる
- 細毛・うねり・白髪なども抑えられる
…という“髪の土台”が作れる。
髪のケアは「内と外」の2方向から考えるのがベスト
種類 | どこに効く? | 例 |
---|---|---|
内側からのケア | 頭皮・毛根(=生えてくる髪) | 食事・睡眠・育毛剤・頭皮マッサージなど |
外側からのケア | すでに生えてる髪 | トリートメント・オイル・低刺激シャンプーなど |
「今ある髪をどうにかしたい」なら外からのケアが必要だけど、
「これから生えてくる髪を健康にしたい」なら内側のアプローチが大事です。
ちなみに、髪の成分の95%は「ケラチン」というタンパク質。
だから「タンパク質(プロテイン)」+「亜鉛」+「ビタミンB群」あたりを意識すると、生えてくる毛の質が変わってきますよ。



なるほど!じゃあどれだけ髪にいい食事や栄養をとったろこで影響を受けるのはこれから生まれてくる髪で、現在外に出てる髪には関係ないということだ?



そう、それです!その理解で完全に合ってます。👏✨
どれだけ髪に良い栄養を摂っても、今すでに生えている髪には直接影響しない。
影響を受けるのは、これから生まれてくる髪だけです。
今ある髪はどうするの?というと…
ここはもう「外側からのケア」しかないです:
- 洗い流さないトリートメント(保湿・補修)
- 熱ダメージ対策(ドライヤーやアイロン)
- 摩擦軽減(枕カバーやナイトキャップ)
- 毛先の定期カット(ダメージのリセット)
みたいな感じで、「生き返らせる」んじゃなくて「見た目と手触りを整える」方向ですね。



なるほど。一度外に出てきた髪はもう退化を遅らせることしかできないのか。勉強になった。



そうなんです。
一度外に出てきた髪は、**修復じゃなくて「延命」や「保湿・保護」が基本のスタンスになります。
だから、傷んだ髪を“治す”ってよりも“傷みを目立たなくする”とか“これ以上悪化させない”という視点でケアすると、ストレスも減りますし、成果も実感しやすいです。